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2016年1月29日金曜日

馬習会&シンガポールと台湾の意外な関係

馬習会
11 月7 日、中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が、シンガポールにおい
て中華人民共和国設立以降初めての会談を開きました。

今回の会合を、中国メディアでは「习马会」、台湾メディアでは「馬習會」と呼
称し、シンガポールメディアでは、「习马会」と「马习会」を上手に使い分けてい
ました。

今回の会談のこの時期に開催される意味は、色々な憶測がありますが、一般的
には、来年1 月に行われる台湾総統選挙を前に、
台湾側は、「中国経済と共に台湾経済を発展させていく事を台湾国民にアピール」
中国側は、「次期総統選で優位が伝えられる台湾独立派民進党(及び国民)への牽制」
と言われています。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46284
http://diamond.jp/articles/-/81344

台湾国民党と中国共産党の今会談の思惑はネットで詳しく述べられていますので、
視点を変えて、台湾とシンガポールのちょっと意外な関係について紹介します。
􀁺 台湾人の祖先の多くは福建省出身で、中華系シンガポール人の祖先出身地別
一位も福建省である。そのため現代でも台湾人、シンガポール人の多くは同
じ福建語(閩南語)が話せる。

􀁺 元台湾総統蒋経国(台湾初代総統蒋介石の実子)と星国初代首相のリークワ
ンユーは兄弟のように仲がよく、蒋経国葬儀の際には、リークワンユーは国
交のないシンガポール国の首相としてではなく、(周りの反対を押し切って)
個人として参列した程であった。

􀁺 元台湾総統蒋経国の通訳を務め、蒋経国を尊敬しているとされる現台湾総統
馬英九は、中国を配慮しリークワンユーの国葬には参列しなかったが、リー
元首相の死去翌日に、友人として弔問。

􀁺 元台湾総統李登輝と星国初代首相のリークワンユーは、同じ姓、同1923 年生
まれ、同一中国南部の先祖を持ち、同時代アジアの四小龍と言われた国での
同じ立場の指導者にも関わらず、思想的には大きく異なり、李登輝が「民主
主義(直接選挙による総統選)、情報公開、民意を反映した政治」、リークワ
ンユーは「一党支配、情報制限、エリートによる統治」を目指したと言われ、
お互いを尊重しながらも、意見は対立していたと伝えられる。

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