2016年6月11日土曜日
ベトナムは漢字圏
ベトナムと言うと、ベトナム戦争、社会主義国、革命家ホーチミン、共産党一党独裁、ドイモイ 政策等等を思いつきますが、その他にも面白い事がわかりましたので紹介します。
親日国 2015 年、電通実施の調査によると、調査対象国 20 ヶ国中、ベトナムは、台湾と並び「日 本に対する好感度が最も高い国」である。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/pdf-cms/2015066-0622.pdf
日本の経済技術協力 2014 年外務省の ASEAN 調査によると、「日本の経済技術協力が自国の発展に役立 った程度(%)」おいて、ベトナムは ASEAN 主要国中第一位であり、ほとんど全ての人 (98%)がこの意見に賛成している。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000036036.PDF
漢字文化圏 ベトナムは,以前長い間中国の支配下にあったため中国語の影響を受けており、現在 のベトナム語の 60~70%は中国語由来の単語で、漢字表記できるようです。
また、発音 に関しては、地理的関係から、普通話(中国北方言語)より、広東話(中国南方言語)に 近いようです。
例えばベトナムの地名(人名)を、
ベトナム語→漢字表記→ピンイン(カタカナ表現)→広 東ピンイン→英語→日本語の順に並べると、次のようになります。
Việt Nam→越南→yue4nan2(ユエナン)→jyut6naam4→Vietnam→ベトナム
Hà Nội→河内→he2nei4(ハーネイ)→ho4noi6→Hanoi→ハノイ
Sài Gòn→西貢→xi1gong4(シーゴン)→sai1gung3→Saigon→サイゴン
Hồ Chí Minh→胡志明→hu2zhi4ming2(フージーミン)→wu4zi3ming4→Ho Chi Minh→ホーチミン
シンガポールの国家予算
シンガポールの国家予算
3/24 にシンガポールの 2016 年の国家予算が発表されました。シンガポール では予算発表はビッグイベントのようで、財務大臣の予算発表の様子が TV ニュースで大きく取り上げられていました。
http://www.straitstimes.com/business/economy/singapore-budget-2016-11-things-that-stood-out-in-he ng-swee-keats-budget
その発表で気になった事項は 2 つ。
(1)予算規模は日本と比べると、どうなんだろう? (2)どうして、この時期に発表するのか?
1) については、日本 96.7兆円(3/29日発表の一般会計予算)に対して、星国 6.1兆円 (3/24 発表の 2016Budget)でしたので、日本は、星国の約 16 倍の予算です。
日本
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2016/seifuan28/01.pdf
星国 http://www.singaporebudget.gov.sg/data/budget_2016/download/FY2016_Analysis_of_Revenue_and_E xpenditure.pdf
人口比率は、日本 12,000 万人に対して、星国 550 万人ですので、日本は、星国の約 22 倍の人口となります。よって一人あたりの予算はシンガポールのほうが大きいことにな ります。
ざっくり予算÷人口で単純に計算してみると、日本約 80 万円に対して、星国 110 万円ですので、星国は日本の 1.37 倍です。
一見すると社会保障や、公共事業について日本より星国のほうが手厚い感じがしますが、 日本の場合、一般会計予算の他に特別会計予算(一般会計の約 4 倍規模)もあり、また 歳入の 40%は国債で賄っていたりと、両国を上の数字だけで単純に比較してもあまり意 味がないのかもしれません。
(2) については、シンガポールの会計年度が日本と同じ 4 月始まりと言う単純な理由か らでした。
星国の4月始まりの理由は、英国統治の名残(英国も 4月始まり)のようです。
また日本の 4月始まりの理由の一つも、明治時代の覇権国であったイギリスに倣ったと言われていま す。
日、星の 4 月始まりは、遠く離れた共通の国イギリスで、つながっていることになりま す。
ちなみに、シンガポール現地学校の始まりは、1月です。
3/24 にシンガポールの 2016 年の国家予算が発表されました。シンガポール では予算発表はビッグイベントのようで、財務大臣の予算発表の様子が TV ニュースで大きく取り上げられていました。
http://www.straitstimes.com/business/economy/singapore-budget-2016-11-things-that-stood-out-in-he ng-swee-keats-budget
その発表で気になった事項は 2 つ。
(1)予算規模は日本と比べると、どうなんだろう? (2)どうして、この時期に発表するのか?
1) については、日本 96.7兆円(3/29日発表の一般会計予算)に対して、星国 6.1兆円 (3/24 発表の 2016Budget)でしたので、日本は、星国の約 16 倍の予算です。
日本
http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2016/seifuan28/01.pdf
星国 http://www.singaporebudget.gov.sg/data/budget_2016/download/FY2016_Analysis_of_Revenue_and_E xpenditure.pdf
人口比率は、日本 12,000 万人に対して、星国 550 万人ですので、日本は、星国の約 22 倍の人口となります。よって一人あたりの予算はシンガポールのほうが大きいことにな ります。
ざっくり予算÷人口で単純に計算してみると、日本約 80 万円に対して、星国 110 万円ですので、星国は日本の 1.37 倍です。
一見すると社会保障や、公共事業について日本より星国のほうが手厚い感じがしますが、 日本の場合、一般会計予算の他に特別会計予算(一般会計の約 4 倍規模)もあり、また 歳入の 40%は国債で賄っていたりと、両国を上の数字だけで単純に比較してもあまり意 味がないのかもしれません。
(2) については、シンガポールの会計年度が日本と同じ 4 月始まりと言う単純な理由か らでした。
星国の4月始まりの理由は、英国統治の名残(英国も 4月始まり)のようです。
また日本の 4月始まりの理由の一つも、明治時代の覇権国であったイギリスに倣ったと言われていま す。
日、星の 4 月始まりは、遠く離れた共通の国イギリスで、つながっていることになりま す。
ちなみに、シンガポール現地学校の始まりは、1月です。
パナマ文書 とシンガポール
パナマ文書 とシンガポール
パナマ文書が最近話題になっています。
主な論点は、”国民に納税を厳しく義務づ ける政治家(及び親族)が、(合法といえども)個人として、納税回避を行うことは疑 問”、というものです。
一方で企業に対しては、“グローバル化の進んだ厳しいビジネス環境では、積極的 に節税しなければ、競争に勝てないことへの理解”あるいは、“企業努力による節税 により商品が安く手に入れば、それはそれで良いこと”の理由からか、非難は少ない ようです。
しかし、OECD は、BEPS(税源浸食と利益移転)対策の強化を宣言し、日本は、外 国子会社合算税制と言う、タックスヘイブン対策税制度が既に存在します。
行き過ぎた節税の例では、数年前に、グーグル、アップルやアマゾンの「ダブルアイ リッシュ、ダッチサンドイッチ」と言われる合法的節税法が、賛否両論、話題になりま した。
また2.3年前にはイギリス国内に税を納めないスターバックスの節税法に、キャメロン 首相が激怒したと話題になりました。(今回のパナマ文書では、キャメロン首相の亡 父の名前がリストにあったと大騒ぎになっていますが、、)
低税率政策(法人税 17%)で世界の資本を集めることにより恩恵を受け、経済発展 してきたシンガポールが、他国の、更に低税率国への資金流出に対してどう考えて いるのか、今回のパナマ文書へのコメントで垣間見えるのではないかと、調べてみま した。
SINGAPORE - Government agencies here are reviewing information being reported in connection with the leaked tax documents from a law firm in Panama, the Ministry of Finance (MOF) and the Monetary Authority of Singapore (MAS) said on Tuesday (April 5) night. They are also doing the "necessary checks" in connection with the "so-called Panama Papers", said spokespersons from MOF and MAS in a e-mail reply to The Straits Times. "If there is evidence of wrongdoing by any individual or entity in Singapore, we will not hesitate to take firm action."
Straits Times panama
「シンガポール在住の個人、団体による不正行為がなかったかを調べ、発見した場 合は、断固たる対応を取る」と、“将来の資金流出に対する脅し“を見せつつ、“(万 が一政府として不都合な事例が発見された時言い逃れできるよう)不正行為と証明 できない限り容認する“内容のコメントとなっています。
自国は税優遇制度で発展してきたため、他国の税優遇制度への批判ができ る立場では無い。
一方で、自国資金が歯止め無く税優遇制度のある他国へ流れては困る。
また、政府にとって不都合な事例が万が一発見された時の言い訳も欲しい。 が、本音ではないかと思っています。
パナマ文書が最近話題になっています。
主な論点は、”国民に納税を厳しく義務づ ける政治家(及び親族)が、(合法といえども)個人として、納税回避を行うことは疑 問”、というものです。
一方で企業に対しては、“グローバル化の進んだ厳しいビジネス環境では、積極的 に節税しなければ、競争に勝てないことへの理解”あるいは、“企業努力による節税 により商品が安く手に入れば、それはそれで良いこと”の理由からか、非難は少ない ようです。
しかし、OECD は、BEPS(税源浸食と利益移転)対策の強化を宣言し、日本は、外 国子会社合算税制と言う、タックスヘイブン対策税制度が既に存在します。
行き過ぎた節税の例では、数年前に、グーグル、アップルやアマゾンの「ダブルアイ リッシュ、ダッチサンドイッチ」と言われる合法的節税法が、賛否両論、話題になりま した。
また2.3年前にはイギリス国内に税を納めないスターバックスの節税法に、キャメロン 首相が激怒したと話題になりました。(今回のパナマ文書では、キャメロン首相の亡 父の名前がリストにあったと大騒ぎになっていますが、、)
低税率政策(法人税 17%)で世界の資本を集めることにより恩恵を受け、経済発展 してきたシンガポールが、他国の、更に低税率国への資金流出に対してどう考えて いるのか、今回のパナマ文書へのコメントで垣間見えるのではないかと、調べてみま した。
SINGAPORE - Government agencies here are reviewing information being reported in connection with the leaked tax documents from a law firm in Panama, the Ministry of Finance (MOF) and the Monetary Authority of Singapore (MAS) said on Tuesday (April 5) night. They are also doing the "necessary checks" in connection with the "so-called Panama Papers", said spokespersons from MOF and MAS in a e-mail reply to The Straits Times. "If there is evidence of wrongdoing by any individual or entity in Singapore, we will not hesitate to take firm action."
Straits Times panama
「シンガポール在住の個人、団体による不正行為がなかったかを調べ、発見した場 合は、断固たる対応を取る」と、“将来の資金流出に対する脅し“を見せつつ、“(万 が一政府として不都合な事例が発見された時言い逃れできるよう)不正行為と証明 できない限り容認する“内容のコメントとなっています。
自国は税優遇制度で発展してきたため、他国の税優遇制度への批判ができ る立場では無い。
一方で、自国資金が歯止め無く税優遇制度のある他国へ流れては困る。
また、政府にとって不都合な事例が万が一発見された時の言い訳も欲しい。 が、本音ではないかと思っています。
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